SSH(School Sexual Harrasment;スクール・セクシュアル・ハラスメント)とは、小学校・中学校・高等学校・大学・専門学校などの教育機関で行われるセクシュアル・ハラスメントです。スクール・セクシュアル・ハラスメントは人権侵害行為であり、犯罪です。
学校で起こるセクシュアル・ハラスメントの被害に子どもや教師が声をあげられないという現状があります。多くの場合、教師が子どもに対して恐怖心を与えていたり、秘密を強要したり、あるいは被害を訴えた子どもやサポートをしようとする教職員に対して、いじめや嫌がらせなどの二次被害が起こってくるからです。
1999年4月に、改正男女雇用機会均等法が施行されました。労働省や人事院におけるセクハラ防止の法制化が進展し、文部科学省でもセクハラ防止対策への訓令が、全国の教育機関に対して発布されています。その影響もあり、ガイドライン策定をはじめとして、各地でもスクール・セクシュアル・ハラスメント防止への取り組み活動が起きてきています。
しかし、スクール・セクシュアル・ハラスメントの被害は後を絶たないどころか、日増しに参加の一途をたどっているようです。また二次被害に苦しんでいる被害者や教職員もたくさんいます。
2001年、このような背景から文部科学省はわいせつ教員に対する厳罰化の方針(原則として懲戒免職)を出しました。
☆『知っていますか?スクール・セクシュアル・ハラスメント一問一答』
亀井明子編著、解放出版社、2008年改訂版
☆『白書スクール・セクシュアル・ハラスメント―実態・防止・解決―』
こども性虐待防止市民ネットワーク・大阪編、明石書店、2001年
☆視聴覚研修教材『ちゃんときいて受け止めて』
8,000円+税、 2008年 送料別
☆『子どもへの性的虐待』
森田ゆり著、岩波新書、740円+税 2008年